ポケット総務|お悩み解説

2号店のヘルプ(応援)の
ルールの決め方を整理する

2号店のヘルプ(応援)は、「誰が」「いつ」「どの店から」「いくら」を、頼む前に決めておくと揉めません。決めるのは4つです。応援に出せる人数の上限、依頼から承認までの流れ、手当の有無、研修で店をまたぐ日。このページでは、この4つの決め方を順に説明します。手当や労働時間の扱いは、顧問の社会保険労務士に確認してください。

最終更新:2026年11月1日|トータルミッション合同会社(東京都国分寺市)

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応援を出すと、1号店が回らなくなる理由

2号店ができると、1号店のベテランが2号店の立ち上げを手伝い、2号店の新人が1号店で研修を受ける、という動きが生まれます。人がお店を行き来するぶん、シフトは1店舗のときより一気に複雑になります。

困りごとの多くは、「応援に出す人の数」を誰も決めていないことから起きます。例えば、2号店が忙しい日にベテランを2人出したら、同じ日の1号店が新人だけになってしまった、という場合です。頼む側の2号店は目の前の人手不足しか見えず、出す側の1号店は断りにくい。間に立つオーナーが、毎回電話で調整することになります。

ここで必要なのは、頑張って調整することではなく、あらかじめ決めた「ものさし」です。ものさしがあれば、オーナーがいない日でも店長同士で話が進みます。

まず決める、応援の4つのものさし

決めること決め方の例決めないと起きること
応援に出せる人数1号店の必要人数を割らない範囲だけ。例えば「その時間帯の必要人数を超えている人だけ」出す側のお店が足りなくなり、今度は1号店が応援を頼む側になる
誰が行けるか2号店の仕事を一通りできる人。研修中の人は応援に出さない慣れていない人が行って、受け入れ側の負担が増える
依頼の期限前日の何時まで、当日は何時までと決める当日の朝になって、断りづらい状態で頼むことになる
手当と移動手当の有無、交通費の扱い、移動時間を勤務に数えるか応援に行った人だけが損をした気持ちになる

表の「決め方の例」は、あくまで考え方の例です。お店の規模や、2店の距離によって変わります。1店ずつ必要人数が違うこともあるので、先にシフト運用の型のように、時間帯ごとの必要人数を店ごとに決めておくと、「余っている人」が数字で見えます。

ヘルプの依頼から承認までの流れ

応援の依頼は、「誰が頼み」「誰が承認し」「誰に伝わるか」の3つの役割を分けると、電話の往復が減ります。流れの例は次のとおりです。

  1. 2号店の店長が、必要な日時・人数・仕事の内容を決めて依頼する(前日の○時まで)。
  2. 1号店の店長が、その時間帯の自店の人数を見て、出せる人数を返事する。
  3. 行ける人本人に確認し、本人が了承したら確定する。
  4. 確定した内容(日時・場所・手当)を、両店の店長と本人が同じ形で見られるようにしておく。
  5. 終わったあと、実際に何時から何時まで働いたかを記録する。

ポイントは、4番目と5番目の「記録」です。電話やその場の口約束だけで進めると、あとで手当や勤務時間を確認するときに、誰も証拠を持っていない状態になります。ポケット総務では、スタッフがスマホで急な欠勤・遅参を連絡して記録に残す機能があります。応援の依頼と承認の流れや、募る範囲・手当・記録の決まりは、お店に合わせて一緒に設計する内容で、最初から入っている機能ではありません。「急な欠勤が出た日に、どこまでを募るか」の考え方は急な欠勤の代わりの探し方でも説明しています。

文面例:2号店から1号店へ、応援のお願い

○○店 ○○店長
お疲れさまです。2号店の△△です。
来週○曜日の17時〜21時、ホールに1名の応援をお願いできませんか。
仕事の内容:ホール(注文・配膳)。2号店の仕事に慣れている方だと助かります。
前日の15時までにお返事をいただければ、こちらでシフトを組み直します。
難しい場合は、遠慮なく断ってください。

ヘルプ手当と労働時間は、どう考えるか

手当を付けるかどうか、いくらにするかは、お店の判断です。付ける場合は、「応援1回につき」「1時間につき」「交通費とは別に」など、誰が見ても同じ計算になる形にします。口頭で「そのとき決める」にすると、人によって金額がずれて、不満のもとになります。

もう一つ見落としやすいのが、労働時間の通算です。同じ会社の2店舗で、同じ日に働いた時間は、一般に合わせて数えるものとされています。1号店で6時間、夕方から2号店で3時間なら、その日は9時間という数え方になる場合があります。休憩の与え方や、時間外の扱いにも関わるので、店ごとの勤怠を別々に見ていると、気づかないうちに長くなっていることがあります。

手当の決め方、店舗間の移動時間の扱い、労働時間の通算の具体的なルールは、会社の就業規則や雇用形態によって変わります。このページは一般的な考え方の紹介で、法律の当てはめを断定するものではありません。実際の運用は、顧問の社会保険労務士にご確認ください。厚生労働省の公開情報も参考になります。

新人研修で、店をまたぐ日の決め方

2号店の新人が1号店で研修を受ける場合は、応援とは別の決まりにするのがおすすめです。応援は「人手が足りない日に急に頼む」もの、研修は「前もって決めておく」ものなので、頼み方が違います。

  • 研修日は、入社が決まった時点で、最初の1か月分の日付を先に決めておく。
  • 研修の日と、新人の希望休が重ならないよう、希望休の締切より先に研修日を伝える。
  • 研修を受ける日は、受ける側の人手には数えない(教える側の負担も1人分とみる)。
  • 研修先の1号店では、教える人を1人に決める。毎回違う人が教えると、新人が混乱する。
  • 研修で行った時間・場所を記録しておく。移動がある日は、応援と同じ扱いにするかを決めておく。

研修日と希望休が重なりそうで、新人が言い出せない、というのは2号店で起きやすい悩みです。希望休が集まらないときの集め方で説明しているように、希望休はスマホで日付を選んで出せる形にし、研修日を先に見せておくと、新人も言い出しやすくなります。

1枚のシフトで見る、という考え方

2店舗のシフト表が2枚あると、応援を出す人の予定が、2枚の表に分かれてしまいます。「この人は、この日どちらにいるのか」が1枚で見えないと、二重に入れてしまったり、移動の時間を忘れたりします。

考え方はシンプルです。お店ごとの必要人数の枠は店ごとに決めたうえで、人の予定は1つにまとめて見る。応援や研修で店をまたぐ日は、どちらの店の枠に数えるかを決めておく。この2つがそろうと、「誰がどこにいるか」と「どの店が足りないか」が同時に見えます。

ポケット総務では、店長・責任者が全員の希望休を一覧で見て、承認し、シフトの下書きを作って直し、発表できます。2店舗をどのように見せるか、店ごとの枠をどう設けるかは、お店の形に合わせて決める内容です。多摩地区は、現場へうかがって、ホワイトボードで枠を一緒に決めることもできます(国分寺市が活動拠点です。ほかの地域はオンラインで承ります)。まずは2号店・多店舗のシフトのページで、まんがもご覧ください。

今日から決められる3つのこと

  1. 1号店・2号店それぞれの、時間帯ごとの必要人数を書き出す(応援に出せる人数がここから出ます)。
  2. 応援の依頼の締切(前日の何時まで)と、承認する人を決める。
  3. 手当を付けるかを決め、付けるなら計算の仕方を1行で書く。迷う場合は、社会保険労務士に相談する。

「うちの場合は、どこまで決めればいいか」を、30分でご一緒に考えることもできます。お気軽にご相談ください。

いまのやり方で、どこが楽になるか。

30分で、画面を見ながら確かめます(オンラインでも。多摩地区は、うかがうこともできます)。

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よくある質問

応援を頼むと、出す側のお店が困らないでしょうか。
困らないようにするには、応援に出せる人数の上限を先に決めておくことです。例えば「その時間帯の必要人数を超えている人だけ」と決めておけば、出す側のお店が足りなくなることを防げます。
ヘルプ手当は、付けないといけませんか。
付けるかどうかは、お店の判断です。付ける場合は、金額と計算の仕方を事前に決めて、全員に同じ形で伝えるのがおすすめです。就業規則との関係は、顧問の社会保険労務士にご確認ください。
2店舗で働いた時間は、合わせて数えるのですか。
一般に、同じ会社の複数の事業場で働いた時間は、通算して考えるものとされています。具体的な扱いは雇用形態や就業規則によって変わるため、顧問の社会保険労務士や、厚生労働省の公開情報でご確認ください。
ポケット総務に、応援の依頼の機能はありますか。
ヘルプの依頼から承認までの流れや、募る範囲・手当・記録の決まりは、お店に合わせて設計する内容で、最初から入っている機能ではありません。希望休の一覧、承認、シフトの下書き、急な欠勤・遅参の連絡と記録は、今ある機能です。

美容室・サロン、国分寺・多摩のお店の方へ

美容室・サロンでも、シフトの組み方、スタッフの急な休み、希望休の決め方で悩むのは同じです。国分寺市を中心に、多摩地区のお店は現場へうかがって、一緒に決めることもできます。最初の相談は30分無料です。

まず30分、いまのやり方を伺って、
どこから楽にできるかご提案します

お申し込みのあと、その日のうちに(受付時間外は次の営業日に)お電話かメールで日程をご相談し、簡単な質問票をお送りします。30分でお店のシフトや書類の流れを伺い、実際の画面をお見せしながら、最初に試す1件の具体案(A4・1枚)をお渡しします。

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